品質不具合流出防止の決め手
製造現場で“品質保証の網”をはって、品質不具合品を工程内でどう捕まえているのかを、発生防止・流出防止の両面から抽出し、不良品をつくらない・流さない工夫をして社外への不良品流出を防ぐ「QAネットワーク」を学びます。
研修対象 | 開発・設計・品質保証・製造部門の管理者、リーダー、技術者 |
日数 | 1日(6時間)/2日コースあり |
人数 | 4名~ |
プログラム
1.QAネットワークの目的
- リコール届出件数
- 品質不具合の原因
- 品質不具合撲滅の要点
- 企画から量産までの品質のつくりこみ
- 製造工程の品質のつくりこみ
- QAネットワークの目的
2.QAネットワークの基本
- QAネットワーク実施方法
- 製造保証項目
- 発生防止レベル
- 流出防止レベル
- 工程保証度の目標保証ランク
- 保証ランクの総合判定
- 目標未達成項目の改善の考え方
- 帳票の記入例
- QAネットワーク表の特長
- QAネットワーク実施時期
3.QAネットワークの実施手順とポイント
STEP1. 事前準備
STEP2. QAネットワーク表作成
STEP3. QAネットワーク工程改善計画表作成と改善
STEP4. 歯止め
4.QAネットワーク演習
- QAネットワーク演習
①現状工程系統図作成
②現状QAネットワーク表作成
③改善工程案作成
④改善工程系統図作成
⑤改善QAネットワーク表作成 - 発表&討議
5.まとめ
- 研修全体の振り返り
ねらい
自分が担当している製造工程の強みや弱みを知りたい。
保証項目Aをライン全体で確認でき、工程を跨いだ品質不具合発生と流出防止策の確認をしたい。
ライン全体の保証状況を関係者全員で共通認識したい。
こうしたことで、悩んでいる技術者や管理者(設計、生産技術、生産、検査、品質保証)は多いのではないでしょうか。
本研修では、製造現場で“品質保証の網”をはって、品質不具合品を工程内でどう捕まえているのかを、発生防止・流出防止の両面から抽出し、不良品をつくらない・流さない工夫をして社外への不良品流出を防ぐ「QAネットワーク」を身につけることができます。
期待する成果
- 「QAネットワーク」の進め方を体得できます。
- ・関連工程の発生防止レベル及び流出防止レベルを把握する方法を体得できます。
- 発生防止レベル及び流出防止レベルから工程保証度を把握する方法を体得できます。
- 保証項目をライン全体で確認でき、工程を跨いだ品質不具合発生と流出防止策の確認ができます。
- 担当している製造工程の強みや弱みを知ることができます。
- ライン全体の保証状況を関係者全員で共通認識ができます。
特徴
- Step1.QAネットワークの手法を講義で学んで頂きます。
Step2.QAネットワークの事例でさらに知識を深めて頂きます。
Step3.QAネットワークの演習で「仕組みの不具合究明」と「仕組み改善」を体得して頂きます。
講師紹介
岐阜大学 工学部 非常勤講師
(イントランス トレーナー)
皆川 一二 Kazuji Minagawa
日本電装(現㈱デンソー)入社、車載システムと製品開発設計での豊富な経験を持つ。その後、㈱デンソーテクノにて設計部長を経て、品質教育企画及び社内品質教育講師、トヨタSQCアドバイザを歴任。現在は、岐阜大学にて品質関係の非常勤講師。日本機械学会、日本自動車技術会、品質管理学会、品質工学会に所属。豊富な実務経験に基づいたセミナーは大好評。