何かを決定しなければならない会議で、意見が対立することはよくある。
このような場で自分の意見をはっきり述べるとき、DESC法が有効である。
DESC法で、事実や現状をもとに、冷静に自分の意見を伝えることができる。
問題点を提起してから解決法を伝えることで、より提案力が高まる。
1.描写(Describe)
2.表現・説明(Express)
3.提案(Suggest)
4.結論(Consequence)
1.描写する
解決しようとする問題について、現在の状況や相手の行動を
客観的に描写する。
事実のみを端的に述べる。
データなどを用いて客観的に示するのがよい。
2.表現する、説明する
描写したことに対して、
主観的な意見や問題点を表現する。
ここでは、感情的、攻撃的にならずに、
自分の気持ちや意見、改善できることを伝える。
3.提案する、具体的に挙げる
具体的で現実的な解決方法や代替案を提案する。
命令や強制ではなく、提案をする。
このときに、相手を非難してはいけない。
4.結論を話す、選択する
要望を受け入れてもらった場合、受け入れられなかった場合、
に対する次の行動を決めた上で判断する.
その上で状況がどのように変化するかを伝える。
双方のメリットをしっかり伝え、
受け入れられなかったときは代替案を聞いてみる。
例えば、
(D)おっしゃる通りです。
クルマ運転時、携帯電話の操作によるわき見が原因での交通事故が,
5年前に比べて〇〇件増加しています…
(E)このままでは、さらにスマホが普及する3年後には、
事故件数は〇〇件となり、今の2倍となります…
(S)そこで、自動運転機能の搭載義務化を提案します…
(C)それにより、事故件数は5年後に半減することが期待できます…
相手の意見をひっくり返したり、否定したりするのではなく、
まず、相手の示した懸念、課題を認める。
そのうえで解決策を示しながら、お互いの利益につなげていく。
こうすれば、賛同を得られる可能性が高まるはずだ。