企業が求める人材像は、変化してきている。
かつて、日本の多くの企業が終身雇用であった時代は、
社員一人ひとりが、その企業の中で生きるために、
企業の責任で、必要な知識や能力を身につければよかった。
これからの時代は、転職・異動も視野に入れながら、
自分自身を生かせる場所で、活き活きと働くために、
自分の責任で、知識や能力を身につける時代となった。
終身雇用の崩壊により、
企業やそこに集まる社員の意識や価値観も変化している。
それにつれて、キャリア開発の必要性が高まってきている。
キャリアとは、次のように定義される。
1.上昇的な職業移動
2.個人の生涯にわたって継続するもの
3.その個人にふさわしい人間的成長や自己実現
私たちが仕事に取り組むときには、
計画を立てて進捗管理をおこない、
リードタイムやコストを管理している。
でも自分の人生については、
明確な目標や計画を持っていない人も多いのではないだろうか。
仕事が忙しくて、先のことなんか考える余裕なんてないね…
という声が聞こえてきそうだ。
これは、とてもアンバランスな状態であるといえる。
大切なのは、目標を持つことである。
10年後にはこうなりたい…
そのためには、5年後にはこの目標をクリアする必要がある…
そこへ到達するには、今これをしなければならない…
節目と今やるべきことを明確にすることである。
今やるべき事がはっきりすることによって、
今を活き活きとすごすことができる。
さらに、現在の仕事の進め方にも良い変化があらわれるはずだ。