歳をとるにつれて時間が経つのが速くなったと感じる。
フランスの哲学者ジャネは、「心理的な時間の長さは、これまで生きてきた年数の逆数に比例する」としている。
すなわち、同じ1年でも、10歳の子どもの頃に感じる時間の心理的長さは、40歳の頃に感じるそれと比べると、10分の1対40分の1で、4倍も長く感じられるということである。
歳をとることで体感速度が速く感じる主な理由は、
老化による体の変化により時間感覚が変わる、
新しい刺激が少なくなるため、
ということだ。
人生で同じことを繰り返していると時間が圧縮されたように感じられる。
行ったことがない場所を訪れるとき、行きよりも帰りの方が時間を短く感じるのも同じ理屈である。
同じことを繰り返していると時間が経つのが速く感じられ、あっという間に人生が終わってしまうかもしれない。
人生を長く感じるためには、新しい体験をする機会を常に求める努力をする必要がある。
「頻繁に転職する」
「いつも新しい恋をする」
といった方法は確かに有効そうだ。
「頻繁に引っ越しする」
「毎年新しい趣味を始める」
といった直ぐにできそうな方法はどうだろう。
このように考えると、人間の時間感覚がいい加減であることは実は利点が多い。
様々なテクニックを使って自由に時間を伸縮して、人生を豊かに過ごすようにしたいものだ。