部下に対して、「これは、なるべくやっておくように」と指示を出す管理者がいる。
部下が業務に追われていたら、
「なるべくやるように」と指示された仕事は後回しなり、放置されてしまう。
そうならないようにするためには、管理者が指示を出すときに、仕事のデッドラインをきちんと設定
しなければならない。
仕事に期限を設けるのは簡単ではない。
1つひとつの業務の緊急性や重要性、任せる社員の能力や仕事量などを考慮する必要があるからだ。
部下に指示をする際、いちいち締め切りを付け加えると、部下に細かすぎると嫌われるのではと気になる。
また、部下に期限を守らせるからには、自らもデットラインを厳守して仕事を進めなければならない。
「なるべくやれ」というほうが、管理者自身が楽だ。
「彼も、経験があるのだから、なるべくやるようにと言えば、わかるはず、信用しよう」
これは部下を信用して任せているのではない。
上司としてやるべきことを怠っているだけだ。
「なるべくやれ」という指示では、誰も動かない。