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デッドラインを指示する

部下に対して、「これは、なるべくやっておくように」と指示を出す管理者がいる。

部下が業務に追われていたら、
 「なるべくやるように」と指示された仕事は後回しなり、放置されてしまう。

そうならないようにするためには、管理者が指示を出すときに、仕事のデッドラインをきちんと設定

しなければならない。

仕事に期限を設けるのは簡単ではない。
1つひとつの業務の緊急性や重要性、任せる社員の能力や仕事量などを考慮する必要があるからだ。

部下に指示をする際、いちいち締め切りを付け加えると、部下に細かすぎると嫌われるのではと気になる。
また、部下に期限を守らせるからには、自らもデットラインを厳守して仕事を進めなければならない。

 「なるべくやれ」というほうが、管理者自身が楽だ。

 「彼も、経験があるのだから、なるべくやるようにと言えば、わかるはず、信用しよう」

これは部下を信用して任せているのではない。
 上司としてやるべきことを怠っているだけだ。

 「なるべくやれ」という指示では、誰も動かない。

責任者プロフィール
竹村孝宏

中小企業診断士、キャリアコンサルタント、産業カウンセラー。大阪市立大学商学部卒業、豪州ボンド大学大学院経営学修士課程(MBA)修了。
㈱デンソーで企画、営業、人事、中国上海駐在を経験、「低コストプロジェクト」で社長賞を受賞するなど活躍した後、独立。現場での多くの経験をベースにした実践的コミュニケーション、モチベーションアップを軸としたプログラムを提供している。日経クロステックに連載中。著書は、「仕事が速い人は何をしているのか?ビジネスフレームワーク活用法」(セルバ出版)
「30代リーダーのための聞く技術・伝える技術」(中経出版)等、多数。

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