野球は失敗のスポーツ。
これは363勝をあげた名投手ウォーレン・スパーンの言葉である。
3割バッターでも10打席の内、7回は打ち損じるのである。
三振でもそれに至る背景があり、そこには失敗の本質が存在する。
若い頃には、よく仕事で失敗して怒鳴られたものだ。
言い訳をする余地さえ与えられない。
そのまま言い訳を飲み込んで、悔しい思いをしたことは、数えきれない。
しかし、言い訳を黙って聞いてくれた上司がいた。
言い訳を理解しようとしてくれた。
それが救いとなって、次に頑張ろうという闘志を燃やすことができた。
あなたには部下の言い訳を最後まで聞き通すだけの忍耐力があるだろうか。
言い訳は、見苦しいものという固定観念を捨てよう。
素直に耳を傾ける心構えを身に付けてほしい。
失敗の言い訳の中にこそ組織を強くするヒントが隠されているはずだ。