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脳を活かす勉強法


勉強に集中できず、うまく成果につながらないのは、
脳の特性を踏まえた勉強をしていないから、と言われる。

脳科学者の茂木健一郎氏は、

脳を活かす勉強法とは、
脳の特性を知り、上手に付き合うことで、脳を喜ばせることだ、

と語る。

脳を活かす勉強法は、次の3つにより体得できるという。

1.ドーパミンによる強化学習によって脳を強化する

難しい問題を解くことができたときは、
脳内で快感を生むドーパミンが分泌される。

このとき、脳はどんな行動をとったかを記憶して、
その快感を再現しようとする。
快感を生む行動を繰り返すことで、その行動が上達する。

ただし、簡単な問題を解き続けても脳は喜ばない。
難しい問題に取り組むことが大切。

2.タイムプレッシャーで脳の持続力を鍛える

自分の行動に期限を設定することで、脳に負荷がかかる。
時間内に行動を終えることができれば、成功体験となる。
そして、ドーパミンの分泌が促される。

次は、さらに短い時間で終わるように努力するようになる。

3.集中力を徹底的に身につける

集中力は、3つの要素から生まれるという。

速さ:作業のスピードを極限まで早くする
分量:圧倒的な作業量をこなす
没入感:周囲の雑音が入らないほど夢中になる

3つの要素を活かして、具体的には次のようなやり方ができる。

1.やろうと思い立ったときがチャンスであり、すぐに学習に入る。
2.たとえ2~3分の細切れ時間であっても活用できる準備をしておく。
3.記憶する際は、耳で聞き、声に出し、読んで、手で書く。
4.睡眠中に記憶が整理、蓄積されるにで、創造的な仕事は、朝やる。

せっかく勉強するなら、脳の仕組みを知り、
脳の特性を活かした効果的な勉強をしたいものだ。

責任者プロフィール
竹村孝宏

中小企業診断士、キャリアコンサルタント、産業カウンセラー。大阪市立大学商学部卒業、豪州ボンド大学大学院経営学修士課程(MBA)修了。
㈱デンソーで企画、営業、人事、中国上海駐在を経験、「低コストプロジェクト」で社長賞を受賞するなど活躍した後、独立。現場での多くの経験をベースにした実践的コミュニケーション、モチベーションアップを軸としたプログラムを提供している。日経クロステックに連載中。著書は、「仕事が速い人は何をしているのか?ビジネスフレームワーク活用法」(セルバ出版)
「30代リーダーのための聞く技術・伝える技術」(中経出版)等、多数。

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