行動を起こさせる働きや過程は、動機づけといわれ、外発的動機づけと内発的動機づけに分けられる。
外発的動機づけは、評価・賞罰・強制などの外からの刺激により、動機づけられるという考え方。
引き起こされる行動は、目標に到達するための手段となる。
例えば、賞や罰を与えられる場合、
賞を得る、
罰を避ける、
ということが目標となり、そのために役立つ行動が動機づけられる。
内発的動機づけは、内面に湧き起こった興味・関心や意欲により、動機づけられる場合である。
何かのためのするのではなく、やりたいからするのである。
一般的には、外発的動機づけの効果は一時的であり、人格的成長には必ずしもつながらないといわれる。
しかし、外発的動機づけによって行動をしているうちに、次第に興味・関心が生まれ内発的動機づけへと変化していくともいえる。
新入社員のときには、誰でも、
「同期の仲間に負けたくない」
「上司に叱られたくない」
「早く一人前になりたい」
というプレッシャーと戦ってきたのではないだろうか。
すなわち外発的要因で頑張ってきた部分が多かったはす。
新入社員のときは、まず仕事の習慣を身につける段階であり、外発的動機が必要となる。
しかし、いつまでもそのままでは、だんだん「やらされ感」が高くなり、モチベーションが下がってくるだろう。
特に若手メンバーには、
「この仕事で成果を出せるから楽しい」
「自分が成長できる」
「チームでの自分は貢献できている」
と思えるような、発想の転換ができるように導いてあげてほしい。