ハーバード・ビジネス・スクールのアマビール教授は、「進捗の法則」の中で、
進捗(仕事を前に進めること)のほうが、
生産性(タスクを効率よく達成する)よりもずっと重要だ、
と主張している。
意味のある進捗をしているという感覚が、メンバーの参加意欲とモチベーションを大幅に向上させるのである。
自分がどれだけ進んできたかを振り返るだけで、達成感が大きくなる。
自分は、こんなに有能で生産的なのだと感じられる。
「今日は仕事が進んだ」という実感を持てるとモチベーションが上がるのである。
メンバーがそのような実感が持てるような環境づくりが必要である。
上司は、メンバーの仕事を後押しする行動が効果的である。
具体的には、
明確で小さな目標を頻繁に定める、
メンバーの自主性を認める、
十分な資源や時間を与える、
仕事を部分的に手伝う
成功を他のメンバーと共有する、
などの行動である。
もちろん、メンバーに対する敬意と評価、激励などの支援を忘れてはならない。
上司は、目標の達成度合いに応じて、メンバーにきめ細かくフィードバックを与えることが重要である。