問題が起こったときには、
調整に走るのではなく、議論を交わすことが大切である。
関係者との間に波風を立てたくないので、
問題を隠したり先送りをしていると、
その場は丸く収まっても、問題は残されたまま。
いずれ大きな問題となって表面化する。
部門やメンバー同士がきちんとぶつかることは、
組織の進化にとって、なくてはならないことである。
ぶつかり合いをつくるためには、目指すものを共有する。
その上で、目標に向かって協力するするために、
各自が率直な意見を出し合って、解決策を導き出す。
ぶつかり合うためには、
きちんとぶつかる力を身につけておく必要がある。
まず、相手の話を聞いて、
本当に言いたいことを明確にして整理する。
互いに問題に対する答えの前提や根拠を持って議輪を重ねる。
問題解決に必要なのは、建設的なぶつかり合いである。
前提や根拠が不明確なまま、話をしても、
感情的な対立になってしまい、問題の解決にはならない。
感情的にならないようにコントロールしつつ、
正しくぶつかり合いを重ねて、新たな答えをつくり上げる。
率直な意見をぶつけ合うことで、お互いを理解するきっかけになる。
相手の正直な気持ちを知ることで、信頼関係も生まれる。
議論の目的は、調整ではなく、
多様な考え方から新しい価値を創造することでもある。
きちんとぶつかる力を身につけ、
議論を作り出して、それをマネジメントすることが、
組織を活性化するためには大切であり、リーダーの責務である。