ポジティブな感情は、自分の達成を振り返ることから生まれる。
その結果、生産性も向上する。
ハーバード大学のジーノ教授は、インドの技術サポートコールセンターを対象に実験をおこなった。
研修を受けている社員たちを2つのグループに分けた。
1つのグループには、毎日、講習の最後の15分間で、その日学んだ内容を振り返り、文章に書くように求めた。
別のグループには、振り返りの時間は与えずに、時間いっぱいまで講義を受けてもらった。
その結果、振り返る時間を持った社員たちは、持たなかった社員に比べて、パフォーマンスが23%高まった。
振り返りにより、自分の今の状態をしっかり認識でき、進捗状況を把握できる。
その上で、課題と目標を達成するうえで必要な自信が持てるのである。
米大リーグのイチロー選手は、試合後のロッカールームで、一人でグローブとスパイクを磨く。
彼にとって、一日の貴重な「振り返り」の時間である。
昨日の反省点は修整できたか、
今日できたことは何か、
今日できなかった原因は何か、
明日以降、どのように修正すべきか、
この時間は、今日一日の仕事の振り返りの場であり、その振り返りがイチロー選手を更に進化させている。
1日、少しの時間でも、今日という日を振り返る時間を持とう。