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成長体験を書き出して、折れない自信をつくる

「成長体験」をノートやパソコンに記録していくことで、自分を認められるようになる。

自信を持てる環境を、自分でつくりあげることができる。
気持ちが落ちてきたときの救いにもなる。

「本当の自信を手に入れる9つのステップ」に著者で、精神科医である水島広子さんは、
自信を「DOの自信」と「BEの自信」に分けて定義している。

「DOの自信」とは、成果が上がり評価を得ることから感じる自信である。

「この仕事には自信がある」
「どんな環境でも成果をあげられる」
「人脈の多さには自信がある」

成果と評価を維持するためには、走り続けなければならない。
「もっとがんばらないと」「もっと成果を上げないと」という気持ちがとまらなくなる。
常に自分を「きちんとできているか」と評価し、成果を気にしてしまう。

ただし、環境の変化により、「DOの自信」は変化してしまう。

「仕事がうまくいかなくなる」
「職場が変わって、成果があげられない」
「信用を失い、人が離れていく」

こうなれば、「DOの自信」も無くなってしまう。

「BEの自信」は、自分に対する肯定感や安心感である。

成果とは関係なく、そういうことを大切にして生きている、
という生きる姿勢そのものである。

「自分はこうありたい」
「できるだけ~したい」

だから、基本的に折れない。

自分が「こうありたい」という存在から得られる自信が「BEの自信」。
だから、他人と比較することもない。

「できるだけ〜したい」という思いは、自分が大切にしたい方向を示している。
できるかできないかは別。
他者に左右されない「自分はこれでいいんだ」という自信である。

見失ったらまた取り戻せばいい

こうありたいという「BEの自信」に支えられた、行動による「DOの自信」が、
「折れない自信」である。

誰でも、自信が無くなったり、モチベーションが下がるときがある。

そんなとき、これまでの自分を振り返り、「自信」を持てるようになるために、
「成功体験」よりも「成長体験」を書き出してみよう。

責任者プロフィール
竹村孝宏

中小企業診断士、キャリアコンサルタント、産業カウンセラー。大阪市立大学商学部卒業、豪州ボンド大学大学院経営学修士課程(MBA)修了。
㈱デンソーで企画、営業、人事、中国上海駐在を経験、「低コストプロジェクト」で社長賞を受賞するなど活躍した後、独立。現場での多くの経験をベースにした実践的コミュニケーション、モチベーションアップを軸としたプログラムを提供している。日経クロステックに連載中。著書は、「仕事が速い人は何をしているのか?ビジネスフレームワーク活用法」(セルバ出版)
「30代リーダーのための聞く技術・伝える技術」(中経出版)等、多数。

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