管理職は、部下をマネジメントすること、リーダーシップを発揮することには、
当然、意識を向ける。
一方で、自分の上司をマネジメントすること(ボス・マネジメント)に対しては、
どれだけ意識を向けているだろうか。
ボス・マネジメントについて、J.P.コッターとJ.J.ガバロは、
以下のように述べている。
できる管理職は、部下との関係だけではなく、
自分の上司との関係にも時間と労力を割いている。
上司とうまくやることは、マネジメントの重要な一部であるにも関わらず、
有能で上昇志向の強い人ですら、これをなおざりにしていることもある。
P.F.ドラッカーは、人間は2つのタイプに分かれると述べている。
口頭による情報伝達を好む「聞く人」と、
文書による情報伝達を好む「読む人」。
あなたの上司は、「聞く」上司だろうか。
それとも、「読む」上司だろうか。
「聞く」上司であれば、
可能な限り直接ディスカッションする時間を設けて、
ディスカッションした内容を後でまとめてメールする。
「読む」上司であれば、
予めメールで相談内容やその背景を送り、
その後、直接コミュニケーションを取る時間を設ける。
自分の上司と良好な関係を築くために、ぜひ考えてみてほしい。
では、以下の質問に答えられるだろうか。
上司はどんな目標を持っているか?
上司はどんなプレッシャーを受けているか?
上司はどんな情報を求めているか?
上司はどんなワークスタイルを好むか?
上司はあなたにどんな期待をしているか?
このような上司のニーズを深く理解した上で、上司をマネジメントする視点を持って、
コミュニケーションしてみよう。