リーダーは、他者の評価によって生まれ、
他者に評価されることによって、魅力ある存在へと成長していく。
他者評価とは、他人の目を気にするという意味ではなく、
自らの行動や成果、実績を市場価値として捉えることである。
魅力あるリーダーになるためには、
自分の仕事や自分自身に対して、
常に客観的な視点を持つことが必要である。
いいかえれば、リーダーは好むと好まざるに関わらず、
他者から評価される存在でもある。
魅力あるリーダーになるためには、
他者評価をいかに受けとめて行動するかが、ポイントである。
他者すなわち、上司、同僚、部下から、自分の評価を聞き出すコツは、
以下のとおりである。
1.上司からの評価
リーダーとして「成長するための現状課題」をたずねてみる。
現状の課題として挙げてもらった項目は、
まだ評価が低いという判断をされているのである。
自分の課題点が明確になり、それをクリアすることで評価が高まる。
2.同僚からの評価
同僚と「魅力あるリーダーとは?」について語り合ってみよう。
自分の価値基準を同僚の基準と比較してみることで、
自分への評価や課題も見えてくる。
お互いの良いところ、悪いところを言い合える仲間を持つのがベスト。
3.部下からの評価
自分に「期待することは何か」を話してもらう。
期待することは、「今は物足りないと感じていること」かもしれない。
その期待に応えることで、部下からの評価は向上していくはずだ。
魅力あるリーダーをめざすためには、
意識的に、そして積極的に他者評価を集めて受けとめるのがよい。
他者の評価の中から、魅力あるリーダーへと成長するためのポイントを探る。
人から見られること、他者から評価されることは、
決して無駄ではなく、面倒くさくて嫌なことでもない。
他社評価とは、良い評価も耳に痛い評価も含めて、
自分が成長するために不可欠なものである。
他者の評価をポジティブに受けとめる。
それに応えることで、更に高い他者評価を受ける。
そのサイクルが、リーダーの魅力を高めていくのである。