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早起きの習慣を定着させる

早起きは多くの人にとって辛いものだ。

寝る前に「早起きするぞ」を決意しても、
朝になると……挫折。

早起きは根性だけでは続けられない。

起きる時間は、眠る時間、趣味の時間、夕食の時間、仕事終える時間などとともに、
一連の習慣の中の1つである。

早起きの決意だけしても、他の習慣が変わらない限り、長続きしない。

早起きを習慣化するには、生活習慣全体を変える必要がある。

大切なのは、まず眠る時間を守ってから、起きる時間を守る、ことだ。

早く寝れば、誰でも早く起きられるようになる。
寝る時間を変えずに早く起きれば、結局、寝不足がたたって挫折してしまう。

それから、早起きする理由をつくることだ。

例えば、早起きして、「1時間早く出社する」としたら、どんなメリットがあるだろうか?

満員電車から解放される。
始業前に仕事の優先順位を考え、計画して仕事を進めるので、生産性が高い。
朝一番で重要な仕事を終えるのでストレスが少ない。
残業が減り、自分の自由時間が増える。
早く帰るので家族とのコミュニケーション時間が増える。

など、多くのメリットを享受できる。

経営コンサルタントの大前研一は、次のように話している。

サラリーマンにとっては朝起きてから会社に行くまでの時間が肥沃な時間帯。
どんなことに時間を使いたいのかを明確にしておく必要がある。
そのために、1年後に自分がどうなっていたいのか、イメージを出すことも大切だ。
たとえば「世界経済の動向をもっと自分の肌感覚でつかめるようになっていたい」と
イメージしたとしよう。
海外に行かずとも、毎日欠かさずにNHK BS1のワールドニュースを見るだけで、
1年後には相当な力がつく。

自分が早起きして得たいメリットを頭に描く。

それに向かって早起きをすることで、辛いときにひと踏ん張りできるモチベーションになるはずだ。

責任者プロフィール
竹村孝宏

中小企業診断士、キャリアコンサルタント、産業カウンセラー。大阪市立大学商学部卒業、豪州ボンド大学大学院経営学修士課程(MBA)修了。
㈱デンソーで企画、営業、人事、中国上海駐在を経験、「低コストプロジェクト」で社長賞を受賞するなど活躍した後、独立。現場での多くの経験をベースにした実践的コミュニケーション、モチベーションアップを軸としたプログラムを提供している。日経クロステックに連載中。著書は、「仕事が速い人は何をしているのか?ビジネスフレームワーク活用法」(セルバ出版)
「30代リーダーのための聞く技術・伝える技術」(中経出版)等、多数。

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