本日は良い研修会社の選び方について、解説します。研修を外部に依頼する際に、どの研修会社を利用すればよいか、迷われているお客様も多いのではないでしょうか。
企業に社員研修を実施したり、人材育成コンサルティングを行う研修会社は、得意とする専門分野や内容、講師のレベルなど、さまざまな特徴と強みがあります。
「よい研修」とは、社員研修を受ける会社はその研修に何を求めるかによって、大きく違ってきます。「よい研修」にするためには、その研修の目的を明確にして、研修会社と研修を受けるお客様がしっかり共有しておく必要があります。
どうしても有名な研修会社や有名な講師を選びがちですが、研修の目的は現場で成果を上げることです。そのためにも研修会社の得意としている分野や特徴を理解し、狙った効果を期待できる研修プログラムや研修講師を活用する必要があります。
ここでは、効果的な研修を行うために、研修会社を選ぶ際に失敗しないためのポイントについてご紹介します。
1.研修プログラムがカスタマイズできるか
外部の研修を検討する場合に大切なのは、自社内の課題やニーズに対して、適切なプログラムを作ることができるかどうかです。限られた時間と予算を最大限に活用するためには、研修会社を選定する際に、研修テーマにあわせ、研修内容をカスタマイズできる会社を選ぶことをおすすめします。。
研修内容が自社内の課題やニーズに合致していない場合、社員が研修を受ける価値がなくなってしまうこともあります。そうなれば、社員の貴重な時間の浪費になるだけでなく、費用も無駄になってしまいます。
2.これまでどのような実績があるか
研修会社の信頼度を図る指標の一つがこれまでの研修の実績です。実績があるということは、失敗が少ないという信頼感につながります。単に取引件数だけではなく取引先の企業名を掲載していれば、信頼度が高いと考えることができます。
それぞれの研修会社には得意分野があります。研修会社を選ぶ際には、過去にどのような案件を手掛けてきたのか、どのような研修メニューを持っているのかなど、各社の特徴を理解しましょう。その中から自社のニーズと合った会社を選択することが大切です。
3.研修会社の担当者と詳細な調整ができるか
研修会社から見積もりを取る際には、研修会社の担当者と顔を合わせて、プログラム内容について打合せをすることをお勧めします。研修会社によっては、研修費用を抑えるために担当者との打ち合わせを実施しない場合もあります。
研修会社担当者と詳細な打ち合わせをすることができるかどうかは、課題に合った最適な研修を実施するためには大切です。自社の人材育成のための大切な研修を任せられる研修会社かどうかをしっかり見極める必要があります。
お客様が、「この研修内容で本当に役に立つのだろうか?」という疑問を抱きながら、研修を
実施していては意味がありません。確信がもてるまで、徹底的に研修プログラムを検討しましょう。
4.教えるレベルの高い講師が対応してくれるか
有名な研修会社や有名な講師を選びがちですが、研修の目的は現場で成果を上げることです。そのためにも研修会社の得意としている分野や特徴を理解し、お客様に合った研修プログラムと研修講師を選ぶ必要があります。
現場での実績のある講師、現役の「デキる」ビジネスパーソン、接客の現場で苦労を経験して成功した人、企画を構想するだけでなく実際に実現させた人、管理職経験がある人、著書があるかどうか、などが判断の指標になります。
担当する講師と会って、内容や進め方を確認する方法もあります。講師が自分の手で作った資料を見せてもらうことも良いでしょう。ドキュメント作成能力のない講師は、話の構成もうまくない可能性があります。
研修のやり方は、実際に体験したり見たり聞いたりしなければ、明確な判断はできません。できれば、公開講座などで実際に受講してみることもひとつの方法です。
5.研修から研修後のフォローまで安心して任せられるか
研修会社の担当者が、研修実施時に立会って、研修内容、反響のチェック、運営のサポートをするのかどうかをチェックしましょう。研修の現場に講師を連れてくるだけだったり、講師に任せきりにならないかを確認する必要があります。
研修後のアンケートでは、満足度のみのチェックではなく、期待とのギャップを把握できるようになっているかも確認しましょう。
受講生が学習した内容は、自ら実践を行い、それに対して他者からのフィードバックを与えられることで定着します。事前のヒヤリング捉えた本質的課題に対して、お客様と講師が一体で考え、研修実施後のアフターフォロー、OJTとの連動、研修効果の定着を考慮した研修デザインができる会社かどうかを確認しましょう。
多くの企業様で研修がうまくいかない原因の1つが研修会社選びに失敗していることにあります。成果の出る研修を実施するためには、それが実現できる研修会社を比較、検討し選ぶ必要があります。
ぜひここで話したポイントを参考にして、お客様の本質的課題を解決できる研修会社を選んでください。