旅人が森の中を歩いていると、一人の木こりに出会った。
その木こりは、大きな木を切ろうと、一生懸命ノコギリをひいていた。
木こりは汗だくでノコギリを引くが、なかなか木は切れない。
旅人は、不思議に思って、木こりを見つめていた。
よく見てみると、ノコギリの刃が欠けてボロボロになっている。
見かねた旅人は木こりに言った。
「そのノコギリの刃を研いだらどうですか」
すると、木こりは怒って言い返した。
「そんな暇はないんだ。今は木を切るのに忙しいんだから」
木こりの目的は、木を切り倒すことである。
その目的を達成するための道具であるノコギリの刃を研ぐことがまず必要である。
でも目の前に仕事に追われて、なかなか自分では気がつかない。
その結果、一生懸命仕事をしても成果が出ないことになる。
早く木を切るためには、目的に向かって「正しい考え方で行動する」ことが重要である。
目的:木を切り倒す
道具を磨く:刃を研ぐ
行動:のこぎりで木を切る
この考え方で、効率良く木を切り倒したい。
私たちの日常はどうだろうか?
毎日やるべきことに追われて、結果を出すことばかりに集中し、
自分自身の切れ味を悪くしていないだろうか。
私たちの大切な道具は、自分自身だ。
それが、ボロボロにはなっていないだろうか。
いま一度自分自身を見直してみてほしい。
ノコギリの切れ味を良くするためには、しっかり刃を研ぐことである。
決して、刃を研ぐ前に、以下だけに頼らないように!
「木を切り倒すための最強セミナー」
「3時間で誰でも木を倒せる特別講座」
「誰にも愛される木こりになるための法則」
自分の刃を研ぎ澄ませて、着実に木を切り倒そう。