脳は、「生存を維持する」という重要なミッションを持っている。
そのため、脳は「安全・安心・安定」を追求し、
「危険・不安・変化」を避けようとする。
この「安全・安心・安定」に引っ張ろうとする引力が、
私たちが、新しい習慣を身につけようとしたとき、
三日坊主になってしまう原因となる。
たとえ、それが良い習慣であったとしても、
脳にとっては、新しい行動は「変化」。
だから、抵抗して現状を維持し「安定」を図ろうとする。
先延ばしは、その人の性格によるものではない。
脳が、「危険・不安・変化」を察知したときに、
行動に歯止めをかけた結果なのである。
先延ばししたいと思うときは、
心理的な負荷がかかって、ストレスを抱えている状態にあり、
脳にとっては好ましくない事態である。
だから、脳は心理的な負荷を避けるために、
「先延ばしする」という選択をするのである。
そして、感情という「心のブレーキ」が行動を妨げる。
心のブレーキとは、次の7つ。
1.めんどうくさい
2.失敗が怖い
3.時間がない(まだある)
4.嫌われたくない
5.つらい
6.自信がない
7.後悔したくない
先延ばしをやめたいならば、
自分の心のブレーキが何かを認識することが第一歩である。
問題の原因がわかれば、解決法が見えてくる。
自分で心のブレーキを認識できれば,解決は楽になる。
でも、複数の要素が絡み合っている場合も多い。
先延ばしする人とすぐやる人の違いは、
心のブレーキを上手に外せるかどうかにかかっている。