経営者や現場の「感度」が低いと、
目の前にチャンスやピンチが現れても気づかない。
気づかなければ、チャンスを活かすこともできない。
小さな変化や兆しへに対する感度は、極めて重要である。
「情報感度」を高めるためには、
日ごろから関心を持つ領域を広げておく必要がある。
業界や競合製品については当たり前。
社会全体の動向…
マクロ、ミクロ視点での市場環境…
競合他社の動き…
自社の事業、組織、財務の状況および強みと弱み…
範囲を広げて詳しくなっておく。
そのとき、
「市場環境」「競合」「顧客」「自社」の4つの軸がポイントとなる。
たとえば、新聞を読む場合、
1.記事全体をざっと見渡す
2.「自社」のビジネスに関係がありそうな記事を
「市場環境」「顧客」「競合」という3つのカテゴリーに分類する
3.特に関心を持った記事は、
切り抜くか、キーワードをメモしておく
これを続けていけば、頭の中に、
「市場環境」「顧客」「競合」と「自社」のデータベースが構築できる。
頭の中に、この4つの情報を分類する「ボックス」を作っておくことで、
情報が整理されて蓄積されやすくなる。
そうすれば、新しい情報に接したときに、
以前は自分にとって価値がないと思えた内容であっても、
自社のビジネスと結びつけ、その情報の価値に気づくようになる。
すると、情報感度はどんどん磨かれ、高まっていく。
小さな現象や僅かな兆しに気づく。
そして、行動に移していく実行力が非常に大切である。