労働時間がある限度を過ぎると、
酒を飲んだ状態と同じくらい作業効率が落ちるという。
厚生労働省「健康作りのための睡眠指針2014」によれば、
健康な成人を対象にした研究で、以下のように紹介されている、
人間が十分に覚醒して、作業を行うことができるのは、
起床後12~13時間が限界である…
起床後15時間以上では、「酒気帯び運転」と同程度の作業能率、
起床後17時間を過ぎると、「飲酒運転」と同じ作業能率、
まで低下する…
すなわち、
朝6時に起きて、出勤したとすれば、
午後7時過ぎまでしか、集中力が持たないということである。
長時間の残業をしても、
酒を飲みながら仕事をしている状態と同じレベルになってしまう。
「俺は、夜になると仕事がはかどるんだ」
と感じていても、実は覚醒が切れた状態となっていて、
本当は、作業の能率が低下している可能性があるのだ。
仕事も勉強も同じで、
だらだらと長時間やっても能率は落ちるだけである。
時間と能率との関係は反比例する。
限られた時間で、いかに能率を維持してノルマを達成するか、
ということが大切である。
連日残業が続くとなれば、さらに作業効率は落ちていく。
残業で帰宅が遅れると、睡眠時間は短くなっていく。
睡眠時間が減れば、作業効率はさらに落ちていく。
作業効率が落ちれば仕事がはかどらず、
仕事がはかどらなければ、結局仕事が終わらないため残業する…
という悪循環になる。
現場を管理するリーダーのやるべきことは、
メンバーの1日の時間の使い方を見える化することである。
起床後12時間の間に仕事を終わらせられるうなスケジュール管理で、
仕事の効率を上げたい。