大事な試合の前に、
「自分たちは強いから勝つだろう!」
と考えるのがポジティブシンキング。
逆に、
「相手が強いから負けそうだ」
というのがネガティブシンキングだ。
ポジティブシンキングは、本番に強いメンタルを得るために効果的なアプローチの一つだ。
しかし、注意も必要である。
「私は強い、必ず勝てる」
と言い続けているうちに、逆に固い精神状態になってしまう。
無意識のうちに心の奥底で不安を抱いてしまうのだ。
「強いから勝てる」ということだけしか考えていなければ、
実際に負けそうな苦境に陥ったとき、
押さえつけていた心の奥底の焦りや不安が湧き上がってくる。
その焦りや不安を無視しようと頑張れば頑張るほど、抑えきれなくなってしまう。
ポジティブな面だけを無理に考えれば考えるほど、逆境に弱い状態に陥ってしまうのだ。
真のポジティブシンキングは、冷静で確かな認知を持つ必要がある。
「相手は確かに強い、しかし私も強い」
「私もこういった弱い部分はあるが、こういったことを強みとして戦える」
「やることをやれば、勝つ見込みは十分にある」
というように、良い面と共に悪い面もしっかり把握する。
ネガティブな面から意図的に目をそらすのではなく、事実をありのままで受け入れる。
そうすれば、平静さを保つことができる。
良い面と悪い面の両面を受け入れるように、心がけてみよう。
遅刻しそうでイライラしているときは、
「時間管理の大切さに気付くことができた」
「生活習慣に問題があるとわかった」
「ストレスに対処する特訓のチャンスだ」
といった具合だ。
イライラしている自分を認めた上で、ポジティブな面に目を向けてみよう。
日常の中で、このようなポジティブ・シンキングのトレーニングは可能だ。