「ムダなミス」は、どんどん減らす必要がある。
同時に、
ミスというものは、起こるものであるとして受け入れ、
ミスを悪者扱いしないことも大切である。
そうしないと、「必要なミス」まで無くしてしまい、
結果的に、「致命的なミス」につながってしまう。
「必要なミス」とは、新しいことにチャレンジしたときのミスである。
ただミスを起こさないことだけにこだわると、
「事なかれ主義」に陥ってしまう。
そうすると、結果的に環境変化に乗り遅れるという、
「致命的なミス」を引き起こしてしまう可能性がある。
人が学ぶときの学習サイクルは、以下の通り。
1.できないことさえ知らない
2.できないことを知っている
3.意識すればできる
4.意識しなくてもできる
できないことを知っている
意識すればできる
意識しなくてもできる
このサイクルの中の2~3の段階では、
どうしても失敗やミスが多くなってしまう。
ここで失敗、ミスを恐れずに継続、実践し続けることが、
成長のカギととなる。
すなわち、「必要なミス」の存在を受け入れることで、
新たなことへのチャレンジや
ミスしてもあきらめないで続けることができるのである。
「ムダなミス」を無くす努力は、当然必要だが、
ミスが起きた後で、そのミスとどう向き合うか、
が、より重要なのである。
そのためには、
ミスを見て見ぬふりをしたり、隠すのではない。
ミスに気づいたら改めることに躊躇しない…
ミスをして改めないことがミスである…
という取り組み方がポイントになる。
ミスを貴重なフィードバック情報と考えよう。
気づいたミスから、「いかに学ぶか」が大切なのである。