情報を相手に確実に伝えるためには、
事実と意見を分けることが大切である。
仕事の状況報告をするときには、
それが事実なのか、
自分が見て思ったことなのか、
をはっきりさせる必要がある。
でないと、報告された相手は正しい判断ができない。
「事実」とは、本人が直接見たり聞いたりしたこと。
他の人から聞いたり、他の人が調べた記録を
事実として扱うためには、確認をとる必要がある。
「意見」は、事実をもとに自分で考えたこと。
将来どうなるかを予想する…
相手の心情を想像する…
他の人の意見を参考にする…
ことである。
意見は不確実で誤りを含んでいる場合もある。
英語では、「I think…」のように、文の最初に動詞がくる。
だから、聞き手には意見を示していることがはっきりわかる。
日本語の動詞は文末に置かれ、
その上、文末を省略して話すことが多い。
だから、相手が話していることが、事実なのか意見なのか、
を区別することが難しくなってしまう。
仕事の報告をするとき、意見については、
「私は~と思います」
「〇〇さんの話では、~ということです」
という方法で伝えるのがよい。
事実は、物的証拠や定量的な表現を使って具体的に。
意見については、それが意見であることを明確に伝える必要がある。