研修や本で、ロジカルシンキングを学んだが、いつ使うの?…
ビジネスフレームワークって、どんなときに使うのかわからない…
ビジネスシーンで、フレームワークを使いこなせているだろうか。
フレームワークとは、情報を整理して分析するための枠組みである。
フレームワークを使いこなせると、次のようなメリットがある。
〇仕事が2倍早くなる
〇説得力のある資料を作ることができる
〇自分の頭を整理できる
フレームワークは、
複雑な事象をシンプルに整理して、全体像を把握するツールである。
使うシーンにより、有効なフレームワークは、次のとおり。
1.状況分析
①ロジックツリー(Why) :
なぜ(Why)を繰り返して本質的課題を探る。
②PEST分析:
「Politics(政治)、Economy(経済)、Society(社会)、Technology(技術)」で
外部要因を整理。
③3C分析:
「Company(自社)、Customer(顧客)、Competitor(競合)」で分析。
④ファイブフォース分析:
「競合業者、新規参入者、代替品、売り手(供給業者)、買い手(顧客)」で整理。
⑤VRIO:
「Value(経済価値)、Rareness(希少性)、Imitability(模倣可能性)、
Organization(組織体制)」で自社を評価。
⑥アンゾフマトリクス:
「市場、製品」に2軸で分けた4つのセグメントで成長戦略を考える。
⑦SWOT分析:
企業の「Strength(強み)、Weekness(弱み)、Opportunity(機会)、Threats(脅威)」を把握。
⑧バリューチェーン:
顧客にValue(価値)が届くまでの企業活動のプロセスを分解。
2.戦略構築
①STP:
「Segmentation(ベースとなる市場)、Targeting(狙うべき顧客)、Positioning(購入動機)」
②4P:
「Product(商品)、Price(価格)、Promotion(販促)、Place(流通)」から分析。
③クロスSWOT:
SWOT分析の4つの要素を縦横に配置し、4つのフレームを埋めて考える。
④AIDMA:
顧客心理の変化を「Attention(注意)→ Interest(関心)→ Desire(欲求)→ Memory(記憶)
→ Action(行動)に分けたもの。
⑤AISAS:
顧客心理の変化を「Attention(注意)→ Interest(関心)→ 「Search(検索)」→ Action(行動)
→Share(情報共有)」に分けたもの。
3.計画立案段階
①ロジックツリー(How):
どのように(How)を繰り返して解決策を導き出す。
②7S:
経営資源の効率配分のための「Strategy(戦略)、Sheared Value(価値観)、
Structure(構造)、System(制度):
③PPM:
商品、サービスを市場の成長性とシェアのマトリクス上に配分し、
経営資源の効果的な配分を考える。
④プロダクトライフサイクル:
商品、サービスが「導入期、成長期、成熟期、衰退期」のどのプロセスにいるか。
4.計画実行段階
①5W1H:
「What(何を)、When(いつ)、Who(誰が)、Where(どこで)、Why(なぜ)、
How(どうやって)」で考える。
②重要度・緊急度:
重要度と緊急度に分けて優先順位を明確にする。
③PDCA:
「Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action( 改善)」によるプロセス管理。
フレームワークは、当てはめて終わりではない。
意思決定のための効率的な情報整理ツールである。
現実の複雑な事象をシンプルにすることで、
物事の全体像が把握できる。
また多くの切り口を持つことで、新たな視点を得ることができる。