「若いんだから、失敗を恐れずやってみろ」
と言葉をかけても、
若いメンバーの消極的な態度はなかなか変わらない。
失敗を恐れるという感情は、
本来、私たち全ての人間に備わったものである。
でも、失敗を恐れながらも
何度も挫折を繰り返して、その度に反省し、
なぜ失敗したのかを検証し、
同じ失敗を繰り返さないようにやり方を変えてきた。
だから、皆、成長してきたはずである。
失敗を恐れる若いメンバ-には、どのように対処すればよいだろうか。
1.自分の態度や行動から何を得たのかを聞く
メンバーに対して、
「なぜチャレンジしないんだ!」
と、苦言を呈しても逆効果である。
失敗を恐れて、
自分のミッションから逃げたり、人任せにする行動から、
「何を得たと思う?」と問いかける。
ます、自分自身で考えさせるところからスタートする。
悔しいと思う気持ちが引きだせれば、
その気持ちを、次のチャレンジに向けさせる。
上司から苦言を言うだけでは、部下の行動変容にはつながらない。
メンバーに考えさせて、気づかせることが大切である。
2.大局観を持たせる
失敗を恐れて、行動から逃げることは、
成長機会を自ら放棄しているのだ、
ということに気づかせることも重要である。
このまま同じ態度や行動を続けていると、
ビジネスパーソンとしての能力も停滞してしまう…
いまの行動が、自身の未来に大きな影響をもたらす…
という大局的なイメージが動機付けとなって、行動変容につながる。
3.失敗しない方策を考えさせる
失敗を回避するためには、行動から逃げるのではない。
失敗しないようにするために、
どう準備をするか…
どのように段取りをするか…
進め方をどうすればよいか…
という、具体的行動を話し合うことが有効である。
「このリーダーについていけば大丈夫だ」
と思えるかどうかで、メンバーの行動は大きく変わる。