月末の締切間際になり、
もう1件受注できれば目標達成できるのに、
最後まで粘らず、あきらめてしまうメンバーがいる。
仕事の成果は悪くないが、
及第点に何か足りない…
決め手に欠ける…
と評価されてしまうメンバーがいる。
スキルが不足しているわけではない。
でも、「やり切る」意識が乏しいのである。
なぜ、やり切る意識が乏しいのだろうか。
それは、
「やり切る」ことで成功した体験がない…
「やる」ということと「やり切る」ことの違いがわからない…
ことが、原因である。
そのようなメンバーへの処方箋を2つご紹介する。
1.集中してやり切る功体験をさせる
やり切る気持ちのないメンバーに経験させたいのは、集中する体験。
集中してやり切ったという手ごたえを感じることで、
自身の目標の難易度を測る「物差し」を長くすることができる。
そうすれば、より高い目標を目指すことができるようになる。
リーダーはメンバーに対して、
「思い切ってこれだけやってみようか」
と、やるべきことを限定して指示する。
やるべきことを限定して、集中して成果を出すように仕向けるのである。
2.手本を目に見える形で示す
「やること」と「やり切ること」の違いを、手本で示す。
できるメンバーのやり方を、
口頭だけでではなく、実物の比較で示したい。
企画書、議事録、報告書など、手本を目に見える形で示す。
これは、大きな効果がある。
最後のひと頑張りや最後のひと手間が、
厳しい競合との勝負の決め手となったり、
会社の収益を左右することもある。
やり切る体験が、
メンバー自身のビジネスパーソンとしての成長の糧となる、
ということをぜひ伝えたい。