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効果的な傾聴のための6つのポイント

コミュニケーションを、より良くするスキルの一つに傾聴がある。

傾聴とは、積極的に関心を持って、より深く丁寧に耳を傾けることである。

傾聴するときには、次の6つのポイントに気をつけよう。

1.相手をよく知ろうとする気持ちを持つ

相手の言ったことを繰り返すこと(繰り返し技法)は、簡単で効果的である。
でも、機械的になってしまっては逆効果だ。

「この人が言いたいことは、いったい何だろう?」

と、常に相手のことを、よく知ろうとする姿勢が大切である。

2.「聴く」ことに徹する

傾聴するときは、相手の話の腰を折らずに、「聴く」ことに集中する。
話を途中で区切られると、相手は、「話を聞いてくれていない」という感覚を持ってしまう。

3.自分の意見はひとまず脇に置いておく

話の途中で、批評されたりアドバイスを挟むと、そこで話が止まってしまう。

アドバイスが必要な場合は、すべて受け止めたあと、まず相手の意見を肯定した上で、

「少し意見を言ってもいいかな?」

と、話しかけるとよい。

4.無理に共感する必要はない

無理に相手に共感する必要はない。

相手のいったことを、「そのまま繰り返す」、「要約して繰り返す」ことで、
自然な形で、共感している状態になる。

5.笑顔、相づち、うなずきは積極的に行う

笑顔、相づち、うなづきは、意識的に取り入れたい。
表情や振る舞いは、できるだけ相手に合わせるとよい。

6.心の中はニッコリと

話がどんな内容であれ、心の中はニッコリ。
こちらが良い状態でいると、相手も良い状態になる。

傾聴のためのポイントを理解して、コミュニケーションにさらに磨きをかけよう。

責任者プロフィール
竹村孝宏

中小企業診断士、キャリアコンサルタント、産業カウンセラー。大阪市立大学商学部卒業、豪州ボンド大学大学院経営学修士課程(MBA)修了。
㈱デンソーで企画、営業、人事、中国上海駐在を経験、「低コストプロジェクト」で社長賞を受賞するなど活躍した後、独立。現場での多くの経験をベースにした実践的コミュニケーション、モチベーションアップを軸としたプログラムを提供している。日経クロステックに連載中。著書は、「仕事が速い人は何をしているのか?ビジネスフレームワーク活用法」(セルバ出版)
「30代リーダーのための聞く技術・伝える技術」(中経出版)等、多数。

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