コミュニケーションを、より良くするスキルの一つに傾聴がある。
傾聴とは、積極的に関心を持って、より深く丁寧に耳を傾けることである。
傾聴するときには、次の6つのポイントに気をつけよう。
1.相手をよく知ろうとする気持ちを持つ
相手の言ったことを繰り返すこと(繰り返し技法)は、簡単で効果的である。
でも、機械的になってしまっては逆効果だ。
「この人が言いたいことは、いったい何だろう?」
と、常に相手のことを、よく知ろうとする姿勢が大切である。
2.「聴く」ことに徹する
傾聴するときは、相手の話の腰を折らずに、「聴く」ことに集中する。
話を途中で区切られると、相手は、「話を聞いてくれていない」という感覚を持ってしまう。
3.自分の意見はひとまず脇に置いておく
話の途中で、批評されたりアドバイスを挟むと、そこで話が止まってしまう。
アドバイスが必要な場合は、すべて受け止めたあと、まず相手の意見を肯定した上で、
「少し意見を言ってもいいかな?」
と、話しかけるとよい。
4.無理に共感する必要はない
無理に相手に共感する必要はない。
相手のいったことを、「そのまま繰り返す」、「要約して繰り返す」ことで、
自然な形で、共感している状態になる。
5.笑顔、相づち、うなずきは積極的に行う
笑顔、相づち、うなづきは、意識的に取り入れたい。
表情や振る舞いは、できるだけ相手に合わせるとよい。
6.心の中はニッコリと
話がどんな内容であれ、心の中はニッコリ。
こちらが良い状態でいると、相手も良い状態になる。
傾聴のためのポイントを理解して、コミュニケーションにさらに磨きをかけよう。