「なたもだ」は、
国語作文教育研究所の宮川俊彦さんが提唱した、論文や文章のフレームである。
「なぜ」「たとえば」「もし」「だから」の頭文字を取って、「なたもだ」としている。
文章をつくる手順は、次のようになる。
1.自分の意見を一言で書く…「結論」
自分の意見や言いたいことは、一言で言うと何だろう、と考える。
「私の意見は、〇〇〇です」
2.結論の理由を書く…「なぜなら」
なぜ自分がそのように言いたいのか、その理由を述べる。
「なぜなら、〇〇〇だからです」
3.客観的な意見や見方の具体例を書く…「たとえば」
具体的な情報を提供することで、読み手のイメージを膨らませて、わかりやすくする。
「たとえば、〇〇〇」
4.反対の設定や別の視点から考える…「もし」
反対の設定を作ることで、主張したいことの反対側の立場を示す。
こうすることで、自分の主張をより強くする効果がある。
別の視点の主張を述べることで、自分の主張が客観的にもなる。
「もし、〇〇〇ならば、~~~でしょう」
5.意見を肯定する結論を書く…「だから」
最後に自分の言いたいことをまとめる。
「だから、私の意見は〇〇〇です」
文章を書くとき、最初に、何が言いたいのかが明確にする。
そうすれば、軸がはっきりする。
続けて、「なたもだ」の流れにそって文章を組み立てるのだ。
文章のフレームを持つことによって、次に何を書くべきか、がわかる。
自分の意見をまとめやすくなり、文章が書きやすくなる。