考えて得られた結論(Conclusion)が、
どのような前提(Premice)と仮定(Assumption)のもとにあるかを確認する。
普段、あまり意識していないことが多いが、
前提や仮定が変われば、当然、結論も変わってくる。
仮定が変われば、前提は同じでも別の結論になってしまう。
例えば、ある自動車メーカーが
「これまでモデルチェンジのときには、
燃費を向上させることで売り上げを伸ばしてきた。
と考えたとする。
PAC思考でこの主張を整理すると、次のように分解できる。
P(前提):燃費向上で売り上げ増加
A(仮定):燃費を向上させると、顧客の購買意欲が高まる
C(結論):次のモデルチェンジでも燃費の更なる向上を目指す
実は、これは危うい主張である。
この仮定は、
「排気量アップよりも顧客の購買意欲を高める要素」
があれば、成り立たない。
燃費向上より、性能向上の方が購買意欲を刺激している可能性もある。
PAC思考を意識することで、問題分析力が向上する。
決断をするときには、
その結論は、何を前提と仮定にしているのかを明確にする必要がある。