あなたの会社の強みは何だろうか?
営業力、技術力、品質、コスト…
といったキーワードが出てくるかもしれない。
でも、その根拠は曖昧なものになっていないだろうか。
強みの根拠というのは、大きく3つに分けられる。
1つ目は「努力」。
当社は、これまで〇〇〇のような努力をしてきた…
しかし、長く続けて努力してきただけでは、強みとはなりえない。
2つ目が「自尊心」
当社は、他社にはない優れた品質を提供し…
組織には、自尊心、プライドのようなものがある。
社員の根底にある自尊心が、強みというキーワードに変換されただけ。
自尊心は、必ずしも強みとはならない。
3つ目が「言い伝え」
当社の成り立ちは〇〇〇で、高い技術力を強みとして…
創業ストーリーや過去の経営者の武勇伝を、そのまま強みとして置き換えたもの。
やはり、強みにはならない。
企業の強みの根拠を明確にするには、相対感が必要である。
競争相手と比較して優れていなければ、
いかに努力、自尊心や言い伝えがあろうとも、それは強みにはならない。
また、強みは、顧客にとって重要なことでなければならない。
顧客が関心の無い領域で、いかに競合相手より優れていても、強みにはならない。
顧客が過剰品質と感じているのに、「品質が強み」と言っても競争力にならない。
競争相手、顧客ニーズとの相対比較によって、自社の強みを明確にすることができる。
そのためには、「視野の狭さ」の改善も非常に重要である。
視野が狭いと、自社が担当している狭い領域の限られた情報しか入らない。
競争相手や顧客に対して、自社を相対的に見ることができなくなる。
自社の強みをしっかり語るためには、まず視野を広く持つことが大切である。