激変する環境の中では、
個人の能力とそれを束ねる組織能力がますます強く求められる。
社員一人ひとりが自分の能力を最大限に発揮する
「得手に帆あげる」という考え方が重要となる。
本田技研工業の創業者である本田宗一郎さんは、
著書「得手に帆あげて」で、次のように語っている。
人間には、得手なもの不得手なものがある。
自分の得手なものやその素質を発見して、大事に育てることが大切である。
得意なものは厳しく練磨しなければならない。
甘やかしては成長が止まる。
創意と工夫を加えて研究することである。
広い視野に立って、失敗を恐れずテストをくり返しながら、
創造していくところに進歩があり、飛躍がある。
会社がどんな環境におかれていても、
社員のそれぞれが持っている能力を発揮することは大切さである。
また、社員それぞれの個性は、
オーケストラを構成している楽器に例えられる。
それぞれの楽器が違うからこそ創造性が生まれるのである。
会社は、まさにオーケストラのようなもの。
個性を強調しながら、全体としてのハーモニーをどうやって作り出すか、
が経営者、リーダーの重要な仕事となる。
人は誰でも大きな可能性を秘めている。
それを徹底的に生かす場を作ることが必要である。