人間の強さは、体験の量で決まるといえる。
目の前に、困難が立ちはだかったときに、
逃げずに立ち向かうことができるか…
問題の解決策を自分で見つけることができるか…
は、これまでの人生でどれだけ体験を積んできたかに比例する。
体験を積めば積むほど、困難を乗り越える力は強くなる。
体験というのは学びにつながる「仕入れ」でもある。
仕入れの量が多ければ多いほど、物事に対して、
一つの見方だけではなく、さまざまな視点から見ることができる。
すなわち、考える力や問題解決能力が高くなるのである。
逆に、体験からの仕入れの量が少ない人は、物の見方が偏りがち。
問題の解決策を少ししか見つけることができない。
そうすると、いつも心配や不安を抱えている状態になる。
困難にぶつかったときには、すぐに思考停止してしまう。
体験を多く積むことができるかどうかは、
幼児期からの家庭での教育に大きく影響される。
でも、いまからできることもたくさんある。
成功する人は、
意識的に体験の質を高め、積み重ねることに投資している。
レストランで、ワンランク上の食事とサービスを受けてみる…
高級ホテルに宿泊して一流の接客を体験する…
海外で現地の人と同じ食べ物を食べてみる…
自分のためになる体験は、お金で買うことも必要である。
さまざまな世界を見て、
豊富な経験に基づく問題解決能力と人間的な魅力が、
人間の強さの源泉となると思う。