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自己成長のカギは「心の持ちよう」

ビジネスパーソンのパフォーマンスは、
「特定スキル」「ポータブルスキル」「心の持ちよう」
の三層から成り立っている。
その中でも「心の持ちよう」は、
自分をこれからも成長させるために必要不可欠である。
「心の持ちよう」で大切なのは、次の5つ。

1.自分の心に素直に動く

これはやったほうがいいと思ったら素直に行動に移すことである。
「このスキルは習得したほうがいい」と思っても、
「そんな時間はない」
「若い人に混じって学ぶのは恥ずかしい」
などと言い訳をして、やらずに終われば自分を変えることはできない。

2.自分以外は全て師と考える

いつでも誰からでも学ぶべきことはある、
という謙虚な姿勢を持つことである。
肩書きがある人ほど、他人に上から目線で接しがちだが、
そうしたおごりは捨てる。
どんな場面や相手からでも、必ず学ぶことがあるはずである。

3.執着ではなく執念を持つ

自分の立場や考えに執着する人は、
反対意見を出されると、自分が否定されたと感じて相手を攻撃する。
本当に大切なのは、何のために議論や話し合いをしているか。
その目的を達成するためなら何でもする、
という執念を持つべきである。

4.理と情のバランスをとる

相手に何かを理解してもらいたいときは、
理より前に情が必要である。
いきなり理詰めで説得しようとするより、
まずは信頼や好意などの感情を相手に持ってもらうことが先である。

5.レジリエンス

「折れない心」「へこたれない心」である。
ボールがギュッと握りつぶされても、また元の形に戻るように、
気持ちがへこんでも立ち直れるだけの心の弾力性を持ちたい。
落ち込むことやうまくいかないことがあっても、
折れない心があれば、失敗から学んで次に生かすことができる。
そうすれば自分を成長させることができる。 
「心の持ちよう」は、
これから自分をさらに伸ばしていけるかどうか、に大きく影響する。

 

責任者プロフィール
竹村孝宏

中小企業診断士、キャリアコンサルタント、産業カウンセラー。大阪市立大学商学部卒業、豪州ボンド大学大学院経営学修士課程(MBA)修了。
㈱デンソーで企画、営業、人事、中国上海駐在を経験、「低コストプロジェクト」で社長賞を受賞するなど活躍した後、独立。現場での多くの経験をベースにした実践的コミュニケーション、モチベーションアップを軸としたプログラムを提供している。日経クロステックに連載中。著書は、「仕事が速い人は何をしているのか?ビジネスフレームワーク活用法」(セルバ出版)
「30代リーダーのための聞く技術・伝える技術」(中経出版)等、多数。

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