経験豊かな医師たちをABCの3つのグループに分け、
3つのグループに対して、事前に、次の条件を与えた。
この条件で、各チームにシミュレーションをしてもらった結果、
キャンディを配ったCチームが他チームの2倍のスピードで診断した。
ちょっとしたことでも、
ごほうびは「いい気分」にさせて、好ましい影響を与えるということである。
さらに、このキャンディ効果を高めるのが「サプライズ」である。
ある飲食店の店員が、お客様にキャンディを2つ渡そうとする場合、
一度に2つ渡すよりも2回に分けて渡すほうがお客様を満足させることができる。
お客様が来店時に1つ目のキャンディを渡す。
お客様はキャンディを渡されたことに対して既に満足している。
お客様が帰るときに、
これによって、さらに満足度が上がる。
最初に2つを渡してしまえば、
その時点でもうお客様は満足してしまって終わりである。
でも最初に1つだけ渡すことで満足させて、
さらにもう1つキャンディを渡すことで、サプライズとしての効果を狙う。
キャンディの渡し方によってお客様が感じる価値が異なってくるのである。
ちょっとしたごほうびがやる気につながる…
キャンディ効果はさまざまな場面で応用できそうだ。