フィードバックは個人と組織に対して好ましい影響を与える。
フィードバックには、
ポジティブフィードバックとネガティブフィードバックがある。
ポジティブフィードバックとは、
相手の良い点を取り上げて承認したりほめることで、成長を促すことである。
ネガティブフィードバックは、
失敗の原因や不足している部分に焦点を当てて、自覚と反省を促すこと。
ポジティブフィードバックは、承認の欲求を満たすので、
メンバーに対して強い動機づけとなる。
また、リーダーがメンバーに対して、
何を評価しているのかを明確にする…
これから期待することを伝える…
ことができるので、メンバーにとって大きな励みにもなる。
人は快楽原則に忠実なので、
ネガティブフィードバックよりもポジティブフィードバックを歓迎する。
だから、できるだけポジティブフィードバックを活用することが望ましい。
相手の望ましくない行動に対しては、
本来、ネガティブフィードバックで対応するもの。
でも、ポジティブフィードバックで対応するように工夫をすることは、
とても効果的である。
例えば、
毎回、会議資料の準備を指示しても、データが間違いや内容が不十分で、
そういった場合、次のように言うのは理不尽ではない。
「Aさん、また資料が間違っていましたよ。
こちらで、会議前に全部修正しなければならなかったのですよ。
ちゃんと作てくれないから、みんなが迷惑してますよ」
でも、次のようなフィードバックもできる。
「いつも会議資料の準備をありがとう。
Aさんが会議資料を確実に準備して若手の手本になってくれたら、
みんなうれしいですよ」
自分だったら、どのように言われれば素直に聞く気になるか、を考えてみよう。
ポジティブフィードバックの効果を認識して、技術を磨いていきたい。