人間関係の品質は相手から受け取るフィードバックの質と量で決まる。
フィードバックが貧しければ、人間関係も貧しくなる。
フィードバックがポジティブなら人間関係もポジティブになる。
メンバーとの間に豊かな人間関係を築きたければ、
質の高いフィードバックを積極的に与えることが大切。
フィードバックで手を抜くと、メンバーとの関係は微妙になる。
なぜならば、人間にとって、無視されることが最もつらいことだから。
フィードバックをしないということは「無視をする」ということであり、
心理的な罰を与えているようなものである。
結果的に、強いマイナスのフィードバックをしていることになる。
同じフィードバックをするなら、
メンバーと良い関係を構築できるフィードバックをしたいもの。
メンバーに、挨拶をしたり、アイコンタクトするだけでも、
相手に関心を持っている…
相手を大切に思っている…
というフィードバックになる。
リーダーが、小さな行動を重ねて良い関係を構築しようとすれば、
メンバーにも、その気持ちは伝わる。
努力の積み重ねが、リーダー自身の成長にもつながる。
メンバーをほめることに抵抗を感じるリーダーも多い。
不用意に肯定的なコメントを与えると、
メンバーは満足してしまって、改善の努力を怠るのではないか、
と心配してしまう。
でも、そのような心配はない。
自分が若手のときに、リーダーからほめられたら、どうだっただろうか?
リーダーからほめられたことが励みになり、より努力するようになったはず。
たとえメンバーの仕事が完璧に完了していなくても、
プロセスで評価できることを認めることはできる。
人間関係を構築する上で、フィードバックは欠かせないものであるからこそ、
リーダーとメンバーがWin-Winの関係をつくるフィードバックを心掛けたい。