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期限を守るということの本質

期限を守るということは、
最も少ないのコストで仕事を終わらせることである。
仕事は計画通りに実行するほど低予算でできる。

チームの誰かが期限を守らなかったら、

その遅れを取り戻すために、新たな作業や調整が発生する。
誰かが残業することになれば、残業代となる。

期限内に仕事をすることができない人は、

たとえ自分にそのつもりがなくても、

「独りよがりで仕事をしている人」と見られてしまう。

会社では、ほとんどの仕事が自分以外の人と関係している。
独りよがりな人だと思われてしまうと、
他の部署、他の会社の人と連携をとって仕事を進めることが難しくなる。

その結果、仕事がうまく進まず、
結果がでないことが続くと「仕事できない人」と思われてしまう。

そもそも期限というのは一生懸命やらないと守れないものである。
守らなくてはならない、という意識が必要なのである。

仕事を任された人が失敗した場合には、任せた人にも責任がある。

だから「この人なら任せられる」と相手に思わせないと仕事はもらえない。
そう思ってもらうための1つの有効な方法が、

普段から、期限をしっかりと守ることなのである。

期限を守って「全体を見ながら仕事ができる人」だと、
相手に思ってもらうことが大切なのである。

例えば、明日5時までに企画資料を提出するという依頼を受けた場合、

まず骨子を考え、それぞれ何が必要かを分解して考えることが大切である。

1.資料の大枠を決める

2.資料作りのために必要なデータや素材を集める

3.資料をつくる

4.依頼者にいったんチェックをしてもらう

5.提出する

やる必要がある作業がわかると、気持ちが楽になり、
取り掛かりやすくなり、前倒しで準備がしやすくなる。

この業務を終了させるために関わる人も確認する事ができ、

スケジュール調整も事前にできる。

仕事は自分以外の人と協力して行うことがほとんどである。

それができない人に、大きな仕事は任せられない。

完璧にできるようになれば、信頼を獲得して大きな仕事を任せてもらえる。
提出期限を全力で守るようにして、周囲の信頼を獲得しよう。

責任者プロフィール
竹村孝宏

中小企業診断士、キャリアコンサルタント、産業カウンセラー。大阪市立大学商学部卒業、豪州ボンド大学大学院経営学修士課程(MBA)修了。
㈱デンソーで企画、営業、人事、中国上海駐在を経験、「低コストプロジェクト」で社長賞を受賞するなど活躍した後、独立。現場での多くの経験をベースにした実践的コミュニケーション、モチベーションアップを軸としたプログラムを提供している。日経クロステックに連載中。著書は、「仕事が速い人は何をしているのか?ビジネスフレームワーク活用法」(セルバ出版)
「30代リーダーのための聞く技術・伝える技術」(中経出版)等、多数。

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