あなたは、メンバーのちょっとした変化に気づいているだろうか?
髪型を変えた…
顔色が少し悪いようだ…
最近、言葉が乱暴になってきた…
「観察する」意識を持つだけで、メンバーについての理解がより深まる。
観察する場合には、「ワーク」と「ライフ」の2つの面で行なう。
私生活での不安が仕事のパフォーマンスに影響を及ぼすこともあるため、
ワーク面を確認するだけでなく、ライフ面での心配ごとへの相談に乗る、
こともリーダーの重要な役割になる。
たとえば、ワーク面では、
「いつも同じ問いかけ」をしてみて、
反応によって、メンバーのコンディションを見ることも観察方法のひとつ。
前向きな反応なので調子がよさそうだ…
表情が曇ったので、何かに悩んでいるかもしれない…
などの判断から、次のアクションが取りやすくなる。
観察するだけでは得られない情報は、面談など対話の機会を利用する。
メンバーは、面談と聞くと
「何か指摘される時間ではないか」
「評価される場だから抵抗感がある」
というイメージを持つことが多い。
ここでいう「面談」は「評価面談」とはまったくの別物。
リーダーがメンバーを評価するのではなく、
メンバーの目標に向かって伴走するための時間である。
まずは、あなたの面談へのイメージを変えるところからは始めてみよう。
ライフ面の観察では、
いきなり「教えてほしい」ではメンバーも抵抗感があるので、
まずはリーダーから話かけてみるのがよい。
最近はじめたゴルフのこと…
英会話の勉強で苦戦していること…
家族とのやりとり…
昨日の晩御飯のメニュー…
まず、メンバーが話しやすい雰囲気を作ることが観察への第一歩である。