プレゼンテーションのスライド作成をするときに、
最も大切なのは「シンプル」にすることである。
情報を取捨選択して伝えたいことを確実に伝えることが、
プレゼンテーション成功のポイントである。
シンプルでわかりやすいスライド作成のためには、7つのコツがある。
1.文字サイズは28〜32ポイントにする
プレゼンテーションで使うスライドの文字サイズは、
最低でも20ポイント、できるだけ28~32ポイントに設定するのがよい。
小さい文字サイズを選択してしまうと遠くの人からは見えづらい。
また、1つのスライドに多くの情報を入れなければならなくなるため、
伝わりにくいスライドになってしまう。
2.背景色は白にする
背景色は白に設定するのがよい。
黒背景に白の文字でも、文字を目立たせることはできるが、
背景が黒だと、文字の白よりも色としてのインパクトが強くなってしまう。
3.同系色を使う
スライドは同系色で統一して作成するのがよい。
色がバラバラよりも、ある程度統一された色合いの方が頭に入りやすい。
同系色の濃淡で色分けをすると、白黒コピー時にもわかりやすい。
4.イメージ画像を効果的に使う
データのグラフなど、視覚的にわかりやすいものを使用することは大切である。
イメージ画像を使うことで、プレゼンテーションの印象を強く残すことができる。
5.ストーリーは起承転結で組み立てる
プレゼンテーションでは、自分の主張を聞き手に納得してもらわなけばならない。
そのため、スライドの構成は起承転結を考えた論理的構成にする。
「起」:問題提起と結論の情報を与えて聴衆の心をつかむ。
「承」:問題提起をする理由を伝える。
「転」:具体例を加えて理由の説明を加える。
「結」:結論として最も言いたいことをわかってもらう。
プレゼンテーションを聞いた相手に
最後に「なるほど」と感じさせることができれば成功である。
6.アニメーションは最小限にする
アニメーションを使用するのであれば、
強調したい部分に「拡大・縮小」など最小限の使用にとどめる。
アニメーションに頼ったスライドでは、プリントアウトしたときに資料にならない。
また、スライド操作に気を取られすぎて、話す内容がおろそかになる可能性がある。
7.インパクトのあるフレーズを入れる
スライドには必要最低限の情報とインパクトが強いフレーズを使う。
長い文章や細かい数字などをスライドに載せようとすると、
どうしても見づらいスライドになってしまう。
重要なグラフや表以外の数値資料は別資料で配布するとよい。
スライドは、あくまで「読ませる」ものではなく「見せる」ものである。
プレゼンターはスライドを読むだけにならないように気をつけよう。
スライドは台本ではなく、トークの補足資料であることを忘れてはいけない。