製品開発などの長期プロジェクトでは、
責任者のプロジェクト管理の力量が試される。
プロジェクトを円滑に、効率よく進めるためには、
マイルストーンの設定とガントチャートの書き方が大切である。
ガントチャートとは、
作業工程を項目別にグラフ化した「段取り表」である。
一目で作業工程の全体像が把握できるため、
長期のプロジェクトを管理する際に適している。
プロジェクトの管理者だけでなく、実際に作業するメンバーも、
プロジェクト内容と期日を俯瞰して見ることで、情報共有ができる。
ガントチャートを書くために最低限必要なことは、
作業日数、作業開始日、タスク名である。
横軸にスケジュールを取り、縦軸に作業工程を記入して以下の手順で書く。
1.プロジェクトの最終目標と各工程を決める
2.工程を決めたらタスク(作業)に落とし込む(タスク名を振る)
3.各工程の期限(マイルストーン)を設定する
4.作業時間や工程終了後のシンボル(記号)を設定する
さらに、スケジュール管理で重要なのがマイルストーンである。
マイルストーンとは、
プロジェクトのスケジュール管理の際に使用する工程の区切りや期限。
ガントチャート作成時に定めた工程ごとにマイルストーンが設定される。
マイルストーンに必要な要素は3つ。
1.担当者:プロジェクトチームの担当者と割り当て(タスクの分担)
2.期限:いつまでにその工程を完了させるのか。
3:具体的なタスク:工程をできるだけ具体的なタスクに落とし込む
責任者本人がマイルストーンの内容を決めるのもいいが、
細かな部分はチームで相談し、全員で決めることが望ましい。
マイルストーンの期限は長くても1ヶ月に設定するのが適切である。
責任者自身だけでなく、チーム全体が工程内容を把握できるように、
プロジェクト計画にマイルストーンをうまく組み込むことが重要である。
プロジェクトを成功させるためには、
チームが円滑に効率よく動けるスケジュールを組むことが不可決。
ガントチャートとマイルストーンをうまく使いこなして、
チーム全体でプロジェクトを成功させよう。