仕事が面白くないと感じたら、それは視野が狭くなっているからだ。
仕事の醍醐味やダイナミックさに気づいていないのだ。
部下のモチベーションが低くなっているとき、
上司は、メンバー自身の仕事が、全体の中でどのような位置づけにあるのかを
メンバーにも、気付かせる必要がある。
モチベーションを高めるために、
現場に足を運んで自分の仕事の成果を見ることは、効果的な手段である。
ただし、いつも現場に行けるわけではない。
そんなとき有効なのが、「データ」だ。
ある商品が、先月は5,000個、今月は10,000個売れたとする。
これは、単に売り上げが伸びたというだけではない。
「より多くのお客様を笑顔にした」ということでもある。
データの後ろ側に、お客様の笑顔が見えるようになれば、
必ずしも現場に行かなくても、仕事の醍醐味を感じることができる。
データの向こうにお客様の笑顔が見える、
そのレベルまでデータを読みこなしたい。
そのためには、何が必要だろうか。
それは、仮説と検証である。
「データ」の変化、すなわち、お客様の変化から仮説を立てて商品を開発する。
開発した商品が本当にお客様のニーズと合っていたかどうか?
「データ」を見て検証して、ズレがあればふたたび仮説を立てて改善する。
このサイクルを回し続ければ、
「データ」から、お客様の表情が自然に見えるようになるはずだ。
現場やデータからお客様の笑顔を想像して、
自分の仕事の意義を確認する。
現場に行かなくても、データから見えるお客様の変化から
自分の仕事の成果を確認する。
視野を広めて、毎日の仕事を楽しむ1つのコツだ。