ソフトバンクグループ社長、孫正義さんの有名な言葉に、「まず登る山を決めろ」がある。
登山家は、まず登る山を決める。
高い山に挑むのであれは、綿密に計画をたてる。
登る季節に応じて、装備を整え、ルートを決める。
登る山を決めないと、ただ山の麓をうろついているだけ。
そこから抜け出せない。
登る山を決めておけば、無駄な動きがなくなる。
適切なルートを考えて、作戦を立てて、山頂へのチャレンジができる。
ビジネスも同じである。
まず、実現したいビジョンを明確にする。
市場環境や戦うべき競争相手を想定して、戦略と戦術を立案していく。
孫さんは、最初にゴールを決めて、逆算して開発に着手する。
ソフトバンク社内ではこのゴールに向かって、
いつ、どのように発表をしていくのかについても議論が始まるという。
ソフトバンクグループの経営理念は、
デジタル情報革命を通じて、人々が知恵と知識を共有することを推進すること。
今後30年間で、時価総額を200兆円規模にし、
グループ会社を5000社にするという目標を掲げている。
そのうえで、300年成長し続ける組織を目指すという。
孫さんは次々と偉業を成し遂げてきているが、
全てが順風満帆だったという訳ではないはずである。
しかし、苦労の連続の中で、努力し続けることが出来たのは、
常に登る山を決めて、準備をしてきたからに他ならない。