目的意識あるというのは、
「ある行動を何のためにするか」が分かっていることである。
目的意識がないということは、
「何のためにそれをするのか」が、よく分かっていない状態である。
目的意識がない部下に、意識を持たせるためには、
「何のためにそれをするのか」
を教えると共に、自ら考えさせる必要がある。
まず、「教える」ということ
「何のためにそれをするのか」を都度しっかり伝える。
部下に、会議資料のコピーを依頼するとき、
「この資料を、20部コピーしておいて」と依頼する。
部下は、コピーをすることしかやらない。
「何のためにコピーをするのか」という理由が分からないからである。
では、
「この資料を、午後の会議の最初に配布するので、20部コピーしておいて」
と、理由を明確に伝えると、どうだろうか。
「何のためにコピーするのか」が分かる。
「配布しやすいように、ホチキスで留めましょうか」
という自発性が出てくる。
「何のために」を、積極的に伝えよう。
そうすることで、目的に意識を向けることができる。
次に、「考えさせる」ということである
考えさせるためには、
「質問する」ことが有効である。
人は、質問されると、その答えを探そうとする。
お客様へのプレゼンテーションに対して、
部下に、目的意識を持たせるためには、
「このプレゼンは、何のためにやると思う?」
「もし、うまくいけば、お客さまはどうなるだろう?」
というように、目的を考えなければならないような問いかけをする。
すると、部下は、
「何のためにそれをするのか」を考えるようになる。
部下に、「目的意識を持って欲しい」と持ったら、
「何のためにそれをするのか」まで、しっかり伝え、
自ら、考えさせるようにすることが大切だ。