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きっかけを作って気づきを起こす

「気づき」とは、
誰かから教えられたり、指示されたりすることなく、
自分の内面から生じる感覚的な「発見」「ひらめき」「解釈や理解の変化」
のことである。

「気づき」とは、
それまで意識になかったものが、
何かの拍子に、意識の上に現れることである。

気づきは、何かのきっかけで起こる。

周囲の人の発言を聞いたり、問いかけられたり、行動を見たりしたときに、
突発的に起こる。

この「きっかけ」を意識的に作ることで、「気づき」を起こすことができる。

きっかけをつくるための3つの方法をご紹介する。

1.観察する

物事を細かく観察してみる。

すると、何らかの「変化」を見つけることができるはずだ。
「変化」は、気づきのきっかけになる。

2.問いかける

問いかけることは、
今までにない「新しい思考パターン」を作るきっかけになる。

「新しい思考パターン」とは、新しい視点で考えること。
新しい気づきが生まれやすくなる。

3.異なる角度や視点で見る

物事を、今までとは異なる角度や視点で見たり、聞いたりする。
新しい何かを感じて、気づきが起きるきっかけになる。

ある上司は、
「自分の成果が上がらない」と悩んでいた部下に、こう伝えた。

「これまでも似たような経験があったと思うよ、
そのときはどのように乗り越えた?」

「一人で悩むのではなく、チームメンバーを巻き込んで、
チームワークを強化するよい機会じゃない?
これを乗り越えたら、すごく力がつくと思うよ」

ネガティブな状況の中でも、異なる視点で、
ポジティブな機会と価値を見出して、伝えたのである。

気づきが起きれば、多くのメリットが生まれる。

今まで当たり前だと思っていたことに、
新しい発想をもたらすことができる。

どうしても見つからなかった答えが、突然見つかり、
八方ふさがりだった問題の解決につながる。

ネガティブなできごとの中にも、
ポジティブな意味があることに気づいて、前向きに取り組める。

気づきを起こすためには、
まずは、ポジティブ思考でリラックスすること。
そして、うまくきっかけをつくりながら、気づきを促すようにしよう。

責任者プロフィール
竹村孝宏

中小企業診断士、キャリアコンサルタント、産業カウンセラー。大阪市立大学商学部卒業、豪州ボンド大学大学院経営学修士課程(MBA)修了。
㈱デンソーで企画、営業、人事、中国上海駐在を経験、「低コストプロジェクト」で社長賞を受賞するなど活躍した後、独立。現場での多くの経験をベースにした実践的コミュニケーション、モチベーションアップを軸としたプログラムを提供している。日経クロステックに連載中。著書は、「仕事が速い人は何をしているのか?ビジネスフレームワーク活用法」(セルバ出版)
「30代リーダーのための聞く技術・伝える技術」(中経出版)等、多数。

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