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悪い情報を伝えるときは「サンドイッチ話法」

ビジネスシーンでは、いい話ばかりでなく、
マイナスの情報を伝えなければならない場面も多い。

悪い情報でも比較的軽いものなら、

「サンドイッチ話法」と呼ばれる伝え方が効果的である。
悪い知らせを挟むようにして、
前後に前向きな言葉を入れるのである。
例えば、
部下が時間をかけて仕上げた企画が通らず、
やり直さなければならないとき。

「残念だけど」「せっかくつくってもらったんだけど」

などのクッション言葉をつけて、
企画が通らなかった事実を柔らかく伝える。
サンドイッチ話法では、これに加えて、
事実の前後に「前向きな言葉」をプラスする。
そして相手のダメージを少なくするのである。

「今回は本当に毎日よくがんばってくれたね。

残念だけど、今回は企画が通らなかったという結果になった。
でも、この努力で身についた企画力は相当なものだよ。
次回はきっといい結果が出せると思う。期待してるよ」

悪い知らせではあるが、

前後に前向きな言葉を挟むことで、印象が大きく変わる。
悪い知らせを伝える場合には、
「前向きな言葉+悪い知らせ+前向きな言葉」というサンドイッチにする。
悪い知らせの前につける言葉は、
行動やプロセスで評価できるところを探すようにすると見つかりやすい。

サンドイッチ話法は、プライベートでも使えるテクニックである。

相手の悪いところを直接指摘してしまうと、
相手は、残念な気持ちになるだけでなく、
「そうは言うけど」「そういうあなただって」と感情的になりがち。
そんな場面でもサンドイッチ話法を使えば、
相手の感じ方をやわらげることができる。

同じ情報でも、伝え方によって印象は大きく変わるのである。

責任者プロフィール
竹村孝宏

中小企業診断士、キャリアコンサルタント、産業カウンセラー。大阪市立大学商学部卒業、豪州ボンド大学大学院経営学修士課程(MBA)修了。
㈱デンソーで企画、営業、人事、中国上海駐在を経験、「低コストプロジェクト」で社長賞を受賞するなど活躍した後、独立。現場での多くの経験をベースにした実践的コミュニケーション、モチベーションアップを軸としたプログラムを提供している。日経クロステックに連載中。著書は、「仕事が速い人は何をしているのか?ビジネスフレームワーク活用法」(セルバ出版)
「30代リーダーのための聞く技術・伝える技術」(中経出版)等、多数。

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