ビジネスシーンで情報を伝える場合は、
「結論が先、詳細が後」というのが原則である。
しかし悪い情報を伝えるとき、特に内容が重い場合には、
「詳細が先、結論は後」と話す順番を逆にすることも考えよう。
例えば、 通常の伝え方なら「結論が先、詳細は後」。
「A社からの新規案件の受注が決まりました。
受注に至った経緯は…」
でも内容が重い話は「詳細が先、結論は後」で。
「景気の悪化で当社のシェアも年々低下しています。
全社で努力してきましたが、今年も10%減という結果でした。
会社存続のために最悪の手段をとらなければならない状況が迫っています。
皆さんには、普段から大変努力していただいているのですが…」
詳細から話をして、結論を相手が想像できるようにする。
そうすることで、突然結論を言われた場合と比べて、
聞く側も心の準備ができる。
言いづらい話のときには、こちらが結論を言わなくても、
相手が結論を切り出してくれるケースもある。
ビジネスシーンでは「結論が先」という報告パターンが基本である。
でも悪い話をするときだけは、逆の順番もを考えてみる。
結論の後には、もちろん前向きな言葉を付け加えよう。