管理者が組織を活性化させるためには、
コミュニケーションスキルが高いこと、
メンバーとのコミュニケーション量が多いこと、
の両方が必要である。
組織の活性度を高めるためには、
コミュニケーション「スキル」の習得に目が行きがちであるが、
コミュニケーション「量」の影響力も大きい。
上司と部下の関係においては、
さまざまなコミュニケーション手段でお互いの意思疎通ができれば、
その組織のベクトルは合って、組織は活性化していく。
上司と部下とのコミュニケーション量については、
ただ時間を増やすだけでは、組織活性度は高まらない。
コミュニケーションの量とは、時間の長さではなく、
部下が「自分のために時間をとってくれた」と感じることである。
一方的に上司からコミュニケーションをとるのではなく、
部下がどのように感じているのかも考慮しなければならない。
すなわち、部下は、
上司と過ごす時間は自分のためなのか、上司自身のためなのか、
を敏感に感じ取っているのである。
では、どうすれば、
部下が「自分のために時間をとってくれている」と感じてくれるだろうか。
上司が部下に対して取りたい行動としては、次のようなことがある。
・定期的に話す時間を持つ
・上司が期待する役割を伝える
・成功や成長を支援する
・価値観を理解する
・やる気にさせる提案をする
・話しやすく相談しやすい雰囲気をつくる
・上司の考えを伝えるだけでなく部下の考えも聞く
上司が常に、
「君を信頼して応援している」というメッセージを出し続けることが、
組織を活性化し、競合他社に勝てる付加価値を生む原動力となるのである。