ビジネスパーソンとして成果を出すためには、
周りの人からフィードバックをもらって、
行動を変革していくことが大切である。
でも人は、なかなか素直にフィードバックを受け入れにくいもの。
周りの人からのフィードバックを素直に受け入れて、
自身を改善をしようとする人は、そう多くはない。
自分は正しいと自己正当化する…
フィードバックをくれた人に悪感情を抱く…
となってしまいがちである。
また、フィードバックは過去の言動に対して、周りの人から意見をもらう。
でも、過去というものは変えることができない。
フィードバックを実際に受け入れて改善するのは、
簡単ではないといえる。
むしろ、
自分の未来をどうしたいのか、
これから自分がどう変わりたいのか、
を自分で決めて取り組んでいくほうが、大きな意味がある。
そのための方法として、フィードフォワードという手法がある。
フィードフォワードとは、
過去や現在ではなく、未来に目を向け、
目標達成のためのアイデア出しをするという特徴がある。
失敗した原因を追究するのではなく、前向きに未来を変えていこう、
という意欲を育てることを狙いとしている。
フィードフォワードの手順は以下のとおり。
1.自分のビジネスにとって重要で変えたいと思う行動を1つ選んで書き出す。
2.信頼できる人に、自分が行動を変える理由を説明する。
3.自分が決めた「行動の変革」を継続的に実行するために役立つ提案をもらう。
4.自分で納得したら、提案を受け入れて実行する
5.提案してくれた人にチェックしてもらう
フィードバックは、
評価対象者よりも優位な立ち場にいる人間が行ない、
主観的な評価が行なわれる傾向が強いといえる。
一方、フィードフォワードは、
上下関係に関わらず職場の仲間として、助け合うことを前提としているため、
批判的なアドバイスになりにくい。
リーダーとして、自分が改善したいことを自分自身で決め、
自分の信頼できる人に意見やアドバイスを求めて改善に取り組む。
そして、自分自身が変革するために周りの人を巻き込んでいくので、
高い効果が得られる。
フィードフォワードは、
過去の言動について指摘されるフィードバックよりも、
人間の心理に即して、未来に目を向けた機能しやすい手法だといえる。