20世紀は「頭が良い人」といえば、
高学歴の人や豊富な知識を持つ人を指していた。
頭の良さは、21世紀に入って変化してきた。
情報や知識よりも思考力や想像力が重要になってきているのである。
20世紀までが「情報・知識」主体の時代だとすれば、
これからの時代は、情報・知識から答えを探すのではない。
問いかけそのものを問い直す必要がある。
問いを問い直すことは、簡単ではない。
流れに逆らいながら、常に考え続ける必要がある。
フォード社創業者のヘンリー・フォード氏は、
その後、世界で初めて大衆向けに開発した「T型フォード」は、
ある日フォード氏の会社に、
有名大学を卒業したエリート金融マン達が訪れた。
彼らは、フォード氏が高校もまともに卒業していないのを知っており、
当然、そのような教育を受けていないフォード氏は答えられない。
すると、彼はすぐに電話を取り上げて部下を呼んだ。
彼にとって、より大切なことは「考える」ことだったのである。
常識に果敢に挑戦して、発明や発見を成し遂げる人に共通しているのは、
世の中は情報化社会と言われるが、
情報に意識が囚われてしまうと、逆に頭が固まってしまうのである。
思考は、意識を自由に動かすことである。
すなわち「固定観念」となってしまう。
思考を鍛えるためには、
頭が良い人というのは、頭が柔らかい人である。
それは、意識が自由な状態の人であるともいえる。
情報に意識が奪われず、ニュートラルな状態にあれば、