質問には、主に3つの働きがある。
1.分からないことを明確にする
これは、情報収集の働きである。
「いつまでに完成すればよいですか」
「誰に依頼すればよいですか」
「どのようなご希望ですか」
繰り返し問いかけることで、不明確だったことが明確になり、
相手と情報を共有することができる。
2.考えるきっかけをつくる
思考や気づきを促す働きである。
問いかけることで、考えるきっかけをつくる。
「この仕事を成功させるためには、どんな方法がいいと思いますか」
と問いかけられると、相手はその答えを考え始める。
3.相手の思考をリードする
相手の思考をリードできる働きがある。
「なぜ、失敗したのですか」
という問いかけると、相手の思考を失敗にフォーカスさせてしまう。
すると、嫌な体験を思い出して、モチベーションも下がってしまう。
逆に、
「今回の失敗を次に生かすとしたら、どのように生かしますか」
という肯定的な問いかけをする。
すると、相手の思考を未来や問題解決に向けることができる。
質問をコミュニケーションに生かすと、相手に対する影響力を高めることができる。
まず、質問の働きを理解する。
その上で、お互いが分かり合い、相手の思考力を伸ばすために、
積極的に質問を活用してみよう。